ふたつの島
パロス島は規模が大きく、港、空港、村、ビーチ、ナイトライフ、散歩道がそろい、人の動きもあります。アンティパロス島は落ち着いたリズムで、町はひとつ、ビーチは素朴、大きな洞窟があり、せかせかしたところがありません。
多くの旅行者はパロス島に滞在し、日帰りでアンティパロス島へ渡ります。静かな1週間を過ごしたい人は、アンティパロス島を拠点にします。実際には、どちらか一方を選ぶ必要はなく、ふたつの島は互いに補い合います。
ナウサ:古い港
- ナウサ:パロス島の北側にあり、新しいバーやレストラン、高価な宿が増えた今も、古い漁村の面影が見て取れます。
- 古い港:タベルナでは今もタコが日に干されていて、働く港の雰囲気が失われていません。
- ヴェネツィア時代の遺構:港の入口には、15世紀の要塞の跡が半ば海に沈んだ姿で残っています。
- 港の裏手の路地:小さくて白く塗られ、歩きやすい路地です。
- 夕方:ナウサは賑わいますが、ミコノス島ほどの荒々しい熱気はありません。
パリキアとエカトンダピリアニ教会
- パリキア:島の中心地で、主な玄関口となる港です。
- 旧市街:海沿いの通りの裏手に細い路地が続き、13世紀のフランク人の城があります。古い建物から再利用した大理石で造られています。
- パナギア・エカトンダピリアニ教会:キクラデス諸島で最も重要な初期キリスト教・ビザンティン時代の遺構のひとつです。洗礼堂や博物館を見たい場合は、最新の開館時間を確認してください。
- 考古学博物館:小さいながらも重要な博物館で、パロス年代記の一部が収められています。
パロス産大理石
マラティの大理石
パロス島の中央にあるマラティでは、古代に最も重要な白大理石の産地のひとつとして採石が行われていました。リクニテスと呼ばれるパロス産大理石は、きめが細かく透光性があるため、とくに彫刻に向いていました。古代の主要な作品の多くがこの石と結びついていますが、一部の彫像の正確な産地については、今も専門家のあいだで議論があります。マラティの古い採石場は、丘の斜面に掘られた開口部として残っています。足元に注意が必要なので、しっかりした靴で訪れてください。
パロス島のビーチ
コリンビトレス
ナウサの近くにある、花崗岩の岩場と小さな入り江、浅い海のビーチです。早い時間から混み合います。
サンタ・マリア
北岸にある、砂浜と砂丘とビーチバーのビーチです。家族連れには便利ですが、いつも静かとは限りません。
ゴールデンビーチ
南側にある広い砂浜です。ウィンドサーフィンとウォータースポーツのスクールで知られています。
プンタ
アンティパロス島の向かいにある西海岸です。シーズンの大半は風が安定していて、カイトサーフィンが盛んです。
マルセロ
パリキアの近くにあり、遠出したくない人向けの落ち着いた選択肢です。
ファラガス
南西部にあり、小さな入り江がいくつかあります。有名なビーチに比べて建物が少なめです。
レフケスと内陸の村々
- レフケス:内陸でいちばん知られた村で、大理石の敷石の路地や古い家並みがあり、晴れた日にはナクソス島のほうまで眺められます。プロドロモスへ続く古い大理石の道の一部が、ここから始まります。
- マルピッサ:より静かな村で、3基の風車と16世紀の修道院があります。
- マルマラ:村の名前は、地元の石に由来します。
- プロドロモス:入口は、今も小さな城門のような雰囲気を残しています。
蝶の谷
- 谷:パリキアの近くにあり、夏の間はヒトリガの仲間(ジャージー・タイガー・モス)が姿を見せます。
- 集まる理由:地元の植生と涼しい微気候が、蝶たちをその場所に留めています。
- 訪れ方:静かに歩いてください。蝶は驚かされやすく、むやみに飛ぶと体力を失ってしまいます。
- 行く前に:場所が開いているか、見頃はいつ頃かを確認しておきましょう。
アンティパロス島:ゆったりしたリズム
- 小さな規模:アンティパロス島はパロス島よりゆっくりと時間が流れ、自分のペースで過ごしやすい島です。
- アンティパロス・ホラ:お店やカフェ、タベルナが並ぶ歩行者通りが、15世紀の城の跡へと続いています。
- 洞窟:鍾乳石と石筍に満ち、古代から使われてきた痕跡があります。下りも戻りも階段がたくさんあり、暑い日にはとくに疲れます。
- ビーチ:ソロス、シフネイコ、アパンティマ、ファネロメニは、パロス島の整備されたビーチの多くに比べると、素朴な雰囲気が残っています。
- プライバシー:島には著名な来訪者もいますが、地元の人はたいてい、誰かの私生活を見せびらかすようなことはしません。
- 渡り方:プンタからのフェリーは短い航海で、観光シーズンには本数も多く、夏にはたいていパリキアからも旅客船が出ています。時刻、料金、車の積み込みについては、最新の時刻表で確認してください。
役立つ情報
ふたつの島
賑やかな島とゆったりした島を、無理なくひとつの旅に組み合わせられます。
エカトンダピリアニ教会
キクラデス諸島で最も重要な初期キリスト教の遺構のひとつです。
短い渡航
プンタからアンティパロス島へは、1日がかりの移動ではなく、気軽なフェリーのひと渡りです。
マラティ
古い大理石の採石場は、パロス島の内陸まで足を延ばす価値を高めてくれます。
食とワイン
- グナ:日に干したサバを開いて焼いたものです。
- カラヴォレス:カタツムリをローズマリーとレモンで調理した料理です。
- レヴィシアダ:ひよこ豆をじっくり煮込んだ料理で、日曜の食卓と結びつくことが多い一品です。
- スーマ:ブドウの搾りかすから造る地元の蒸留酒で、ラキの仲間です。
- ワイン:パロス島にはマンディラリアとモネンヴァシアを使ったPDO(原産地呼称保護)ワインがあり、季節や日程によっては見学を受け入れているワイナリーもあります。
島内の移動とアテネからの行き方
- バス(KTEL):パリキア、ナウサ、レフケス、主要なビーチを結んでいます。
- 村や静かな場所へ:蝶の谷、マラティ、内陸の村々、中心から離れたビーチへは、車やスクーターがあると便利です。ハイシーズンは、直前に見つかるのを期待せず、早めに予約してください。
- アテネから:当館があるイウリアヌ通り50番地からヴィクトリア駅までは歩いてすぐで、地下鉄1号線でピレウスまで直通です。パロス島行きのフェリーは会社、船の種類、季節によって異なります。空港にはアテネからの便がありますが、運航状況は1年を通じて変わります。
ほかの島とのつながり
- ハブとしてのパロス島:ナクソス島、サントリーニ島、ミコノス島、イオス島と簡単に結ばれています。
- 組み合わせやすさ:そのため、パロス島をキクラデス諸島のより広い周遊ルートに組み込みやすくなっています。
- 最新のスケジュール:旅行する時期の実際の時刻表を、必ず確認してください。
行く時期
- 6月と9月:もっともバランスの良い月です。海は温かく、フェリーも定期的に運航し、料金の高騰も抑えられています。
- 7月と8月:とくにナウサではすぐに満室になるので、早めの予約が大切です。
- 5月と10月:村歩きやウォーキング、食事に向いた穏やかな月です。5月は海がまだ冷たいことがありますが、10月は心地よいままのことが多いです。
ふたつの島で過ごす1週間
- 1〜2日目:パリキア、エカトンダピリアニ教会、フランク人の城、マルセロ。
- 3日目:ナウサとコリンビトレス。
- 4日目:レフケスと、プロドロモスへ続く古い大理石の道。
- 5日目:アンティパロス島で1日。ホラ、洞窟、ビーチをめぐります。
- 6日目:蝶の谷、マラティ、または内陸へのほかの寄り道。
- 7日目:ゴールデンビーチ、プンタ、あるいはいちばん気に入った海岸。
よくある質問
ひとつの旅で両方の島をまわる価値はありますか?
はい。渡るのが簡単で、ふたつの島がお互いをうまく補い合うので、たいていはそれがいちばん楽しみやすい方法です。
拠点にするなら、どちらの島が静かですか?
アンティパロス島のほうが静かです。交通手段やビーチ、宿の選択肢を広く求めるなら、パロス島のほうが便利です。
車は必要ですか?
基本的な観光には要りません。バスで主要な町やビーチはまわれますが、村やマラティ、静かな片隅も加えるなら、車があると助かります。
アンティパロス島を主な拠点にできますか?
はい、静かな1週間を過ごしたいなら可能です。パロス島に比べて選択肢は少なくなるので、行動範囲を広げたいときはフェリーを使いましょう。
地元で何を試すとよいですか?
グナ、カラヴォレス、レヴィシアダ、スーマ、地元のワインが、まず挙げたい定番です。
いつ行くのがいちばん楽ですか?
6月と9月が、海水温、交通、料金の面でたいてい最もバランスの取れた時期です。
— キャシー